【ニュースから】平成31年1月16日付の報道によると、京都の男子大学生らがナンパした女子大生を仲間のバーで飲食させ、ホストクラブまがいな法外な料金を請求した上、性風俗店に紹介して働かせていたということです。
バーの経営者と京都の学生3人が職業安定法違反(有害職業の紹介)で逮捕されました。
警察の話では、客引き役として現役の大学生約20人が犯行に関与していたとみられ、被害にあった女性は約1年で200人以上、被害総額は7千万円以上にのぼるということです。
いやあ、ほんとにおそろしいですね。
普通の大学生がこんなあこぎな商売に手を出すとは、今の世の中どうなっているんでしょう!!
女子学生らのほとんどは騙されたと気づいておらず、警察から事情を聞かれたときも、本当に交際していると信じていた女子学生も多かったという話です。
そうすると、どうやってバレたかというのが気になりますね。
考えられるのが、
男子学生が同級生に軽い気持ちで話して、通報された、
女子学生が親に相談して発覚した、それとも
関係を切られた女子学生が騙されたことにやっと気づいて通報したのか・・・
まず、本人は恋愛状態で洗脳されているので、なかなか言い出す人はいない。
親に相談した人もほとんどいないと思われるので、その可能性は低い。
軽いノリで友達にしゃべって通報されたという線もありえますが、警察は第三者がこういう話を持ち込んでも、あまり取り合わないでしょう。
そうすると、男から用済みで切られた女子学生の誰かが、目を覚まして通報したといったところではないかと想像してみるのですが、どうでしょう・・・
まあ、与太話なんで、それがどうしたということになっちゃいますが、こんな商売を1年もばれずによくできたなという驚きと、一方で、みんな洗脳されていたなかで、どこからほころびが生じたのか、という点で興味を覚えますね。
さて、最近、この職業安定法違反での摘発をよく見るようになりました。
芸能モデルのプロダクションがアダルトビデオに出演強要した社長が逮捕された等々、そういった報道がいくつかありました。
最近は、性風俗のスカウトグループが一斉摘発されたという報道がありました。
職業紹介法の有害職業の紹介とはどんな内容なのでしょうか。
ここで条文を引用してみましょう。
「【職業紹介法第六十三条】 次の各号のいずれかに該当する者は、これを一年以上十年以下の懲役又は二十万円以上三百万円以下の罰金に処する。
二 公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行った者又はこれらに従事した者」
つまり、性風俗に紹介する行為は、「有害職業の紹介」とみなされ、この法律により罰せられるというわけですね。
江戸時代でいう『女衒(げぜん)』は、いまだと職業安定法の取り締まり対象になるでしょう。
ちなみに巷では「交際クラブ」なる業種が風俗営業届けを出して堂々と営業していますが、こちらは、どういう経緯で容認されたのでしょうかねえ・・・・・・「愛人クラブ」が名前を付け替えただけじゃないかと疑うシロモノで、個人的には納得できないものがありますが、これは非常に不思議に思ってます。
いずれにしても「レンタル彼女」募集などと広告して、性風俗を紹介するような行為については、今後取り締まりが強化されていくと思います。
あと、個人的に気になっているものとしてあげておきたいのが、ピンクサロンの求人です。
この業界は、ガールズバーのバイトを募集して、系列の風俗店に紹介するという求人スタイルが常態化しています。
普通の女子大生が、ガールズバーのバイト募集広告を見て、ピンサロの体験入店をしてしまったという話はごまんとあります。
当方では、店のバイトをやめさせてもらえないという相談から、内容証明郵便での退店届けの作成依頼を受けることがよくありますが、だいたいこのパターンの話を聞きます。
親御さんが聞いたら、さぞ驚くような話がほかにもたくさんあります。(守秘義務があるので、詳しいことまでは書けませんが。)
このピンクサロンの求人方法も、職業紹介法違反の疑いが強いので、いずれ摘発されると考えますが、いまのところは、まだ摘発されていないようです。
今後、どうなるのか注目しています。